難易度★★☆☆☆
質問
Excel関数を使って端数を切り捨てたい
Excelで請求書や見積書を作るとき、 消費税を切捨てで計算したいのですが、どんな計算式になりますか?関数はありますか?
いやぁ 関数があるって聞いたことはあるけど使い方がよくわからなくて・・・
つい電卓使っちゃうよね~(~_~;)
そんな方も多いと思います。

回答
切り捨てはROUNDDOWN関数を使います
たとえば 上のような請求書を作る時[金額合計]は[金額]をSUM関数で集計すれば簡単ですね。
では消費税はどうでしょう?
[金額合計]に消費税率をかければいいんじゃないの?
そう! つまり
[金額合計]がF26のセルだから 「=F27*8%」
ちなみにExcelでは掛け算は「×」ではなく「*」を使います。
1円以下の端数の対策が必要ですよね。
この場合小数点以下を非表示にするとExcelが自動的に四捨五入した数値を表示してくれます。
ただあくまで セルの中の数値は小数点以下がついたままです。
なのでさらに計算項目として使用すると、数値によって計算が合わないことが生じる場合がありますのでご注意くださいね。
あっ それと Excelの計算式には「%」が使えますよ。
小数点以下を切り捨てたい時は?

消費税計算など1円以下を切り捨てたい時は[ROUNDDOWN関数]を使います。
上段の「数値」のところに消費税を計算する数式「F27*8%」と入力します。
ちなみに、F27というセル番地はキーボードから入力するのではなく、 マウスでF27をクリックして入力してくださいね。
キーボードで直接F27と打ってもいいのですが、 大きな表などになるとセル番地がわかりにくく間違える危険性があります。クリックはその場所を確認しながらできますので間違いを防げます。
F27の後ろに「*8%」とキーボードで入力します。
Enterは押さず 下段の「桁数」のところに「0」ゼロを入力しOKをクリックします。
その「桁数」ってなんですか?
よく「桁数にはゼロを入れる」と覚えてる人がいますが、 それは間違いです。
どこで丸め処理をするかで入れる数値が変わってきます。
わかりやすいように、たとえば123.456という数字を ROUNDDOWN関数を使って切り捨てるとします。
小数点以下を切り捨てる場合は 桁数に「0」を入れ「=ROUNDDOWN(123.456,0)」となり、結果は123です。
小数点1位以下を切り捨てる場合は 桁数に「1」を入れ「=ROUNDDOWN(123.456,1)」となり、結果は123.4です。
小数点2位以下を切り捨てる場合は 桁数に「2」を入れ「=ROUNDDOWN(123.456,2)」となり、結果は123.45です。 となります。
ちなみに 桁数に「-1」を入れ「=ROUNDDOWN(123.456,-1)」とすると、結果は120に。
桁数に「-2」を入れ「=ROUNDDOWN(123.456,-2)」とすると、結果は100になります。
これも覚えておくと大きな数字の時に便利ですよ!
もちろん、消費税が上がったら、 新しい消費税率で計算してくださいね。
四捨五入・・・ROUND関数
切り捨て・・・ROUNDDOWN関数
切り上げ・・・ROUNDUP関数
丸めの結果が異なるだけで、関数の使い方は同じです。